◇◇トピックス◇◇
トヨタ技術会(TES)が発行しています雑誌「TES MAGAZINE」 (2020 年12 月発行)に
「ポリウレア樹脂塗装は最強の鎧」として、ポリウレア樹脂コーティングの記事が掲載されました。
日本は災害大国と呼ばれるほど、毎年のように災害が起こっている。
被害を最小限にとどめるため、インフラや建造物の強靭化・長寿命化の一つとして
注目されているのがポリウレア樹脂塗料だ。地震崩壊抑止や防爆に必要な吹付膜厚はなんと数mm!! 数少ないポリウレア樹脂原料の国内メーカーヘ独自取材した。
公共設備は災害に耐えられるか!?
近年で証地震や台風、大雨・洪水、火山の噴火など災 害は甚大化傾向である。ライフラインとなるインフラ機能に支障をきたすと災害時に加え、復興段階にまで影響が及ぶ。日本のインフラは高度経済成長期に作られたものが大半を占め、我が国では大きな災害があるたびに、基準を変えてきているため、不適格施設も存在する。
さらに日本の地下配管では下水道管路だけでも、約48万km(地球の約12周)もありインフラの規模の大きさを感じる。現在のインフラはリニュ アルの時代に突入してきており、今後、新設されるインフラ設備は耐震補強などの防 災・減災技術を投入できるが、現存のインフラ全てに耐震補強を適用することは早期にできない。そこで現存設備の強靭化・長寿命化の一つとして考えられているのが 「柔らかいステンレス」と評されるポリウレア樹脂である。
偶然確認された 被害減少事例
2011年3月11日の東日本大震災にて、 ポリウレアコーティングを実施していた。サケマス蓑殖施設に約3mの津波が押し寄せた(写真右)。他の樹脂塗装を施した施設は全壊したが、 ポリウレ ア樹脂塗装の施設は形状を保持し、 局部的な破損程度だった。